※この記事にはエコーの写真があります。
はじめに
助産院での出産って、どんなイメージがありますか?
助産院で出産するためにはクリアしなければならない条件がいくつもあります。
身長、体重、年齢、母親や姉妹の出産の様子、初期・中期・後期の大きい検査の結果などなど。
それは、病院のようには設備の整っていない場所での出産になるため、どうしても病院での出産よりもリスクが高くなるからです。
条件の中には子宮筋腫の大きさなども記されています。
しかし私は、タイトルの通り子宮筋腫に気付かずに出産しました。
事前にわかっていたら、助産院での出産はできなかったかもしれないと言われました。
「気付かれなかった」という経験をしたので、こういう人もいるのだということをちょっと残しておこうと思い記事を書きます。
子宮筋腫に気付かなかった
私は子宮筋腫に気付かずに出産しました。
自覚症状はなかったのですが、出産までの検査でも特に指摘されませんでした。
助産師さんは陣痛中に少し異変に気付いたようで、翌日に改めてエコーを見てみて「これかなぁ…」となりました。
私は出産までに6人ほどの先生にエコーを見てもらっていました。
妊娠前から多嚢胞性卵巣のため通っていた婦人科の先生3人と、実際に出産をした産院の助産師さんと、初期・中期・後期の検診の際の産科の先生2人です。
ですが、子宮筋腫を指摘した先生は、妊娠前に一度だけたまたま担当してくれた婦人科の先生1人だけで、他の先生に「子宮筋腫があると言われたんですが…」と申告しても、脚の付け根あたりの筋腫に気付くだけで、子宮筋腫については言われませんでした。

↑は妊娠が確認できた日のエコーですが(ちょっと気付くのが早かった)、このときにはもう筋腫もあったようです。
多嚢胞性卵巣の経過観察中に唯一子宮筋腫を指摘した先生も「妊娠しにくくなる可能性もあるけど、しばらく様子をみてみましょう」くらいの感じだったので、すぐに治療をしたほうがいいというような感じでもなかったです。
子宮筋腫のこと
子宮筋腫とは
子宮筋腫とは子宮内にできる良性の腫瘍です。
筋細胞が増殖・肥大してできるこぶのようなものです。
悪性腫瘍(癌)ではないので、見つけたらすぐに手術をしなければならないものでもありません。
女性の2,30%はできるとされている珍しくはないものですが、その原因はわかっていません。
女性ホルモンの影響とも言われています。
また、西洋医学的な考え方ではないですが「自分の女性性に葛藤があるとなる病気」と言う人もいます。
子宮筋腫は大きさや数、位置によって、妊娠出産をするのになんの害もない場合もあります。
妊娠中の私のように気付かずに生活を送っていて、何かの検診の際に見つかることも。
妊娠しにくくなる場合や、月経に異常をきたす場合、出産時のリスクが高まる場合などもあり、そういうときは治療が必要です。
子宮筋腫のお産への影響
先程も書いたように、位置や大きさによっては通常のお産が問題なくできます。
しかし、位置によっては受精卵が着床しにくかったり、大きさや数によっては陣痛時の子宮の収縮の妨げになったりします。
なので通常は定期的な検査の際に、胎児と一緒に子宮筋腫も注意深く見ていくことになり、状態次第で経腟分娩にするか帝王切開にするかを決めます。
私の場合、子供がなかなか産道に頭が入らなかったり、出産当日のエコーでも顔が確認できるような向きを向いていたので、あとになって「子宮筋腫が邪魔をしていたのでは?」と言われました。
子宮筋腫でよかったこと
無事に出産できたから言えることですが、子宮筋腫があってよかったこともあります。
※基本的には、必要な場合はちゃんと治療してください。
それは、前駆陣痛がなかったこと。
きっと収縮を邪魔していたのだと思います。
検診中によく「お腹が張って痛むことはある?」と聞かれましたが、そんなことは一度もありませんでした。しかも検診中「あ、今張ってるけどわかる?」と聞かれても、お腹に触れればわかりましたが痛みなどの自覚はなかったです。
もちろん、前駆陣痛は本番の心構えにもなるのでいいことですが、私は出産当日まで陣痛の痛みを全く知りませんでした。
出産経験のある友人たちからは、前駆陣痛が来ると家事の手を止めなければならない、とか、外出先で少休まなければならなかったというような話を聞いていたので覚悟していましたが、結局一度もそういったことは起こりませんでした。
子宮筋腫で悪かったこと
悪かったことはいくつかあります。
- 前駆陣痛が来ないので、予定日を大幅に過ぎるのではないかと不安になった
- 張っていてもわからないので、休むタイミングがわからない
- いきなり陣痛の間隔が縮まった
- 産後の子宮の戻りが悪かった
- 産後、悪露が長引いた
パッと思いつくだけでこれだけのことがありました。
前駆陣痛は絶対経験すると思っていたのに一向に痛みが来ないので不安になりました。2つ目の「張っていてもわからない」と合わせて、検診の時に先生たちと噛み合わないことも多かったです。
助産院では正産期は1日3時間を歩くように言われていましたが「お腹が張ってきたら落ち着くまで休んでね」とも言われていました。しかし、お腹が張っているのが触らないとわからなかったし、自分の体は辛くなかったので、念の為適度に休憩を取っていた程度でした。
また、陣痛の間隔は11分からいきなり6分、4分に縮まっていき、助産師さんが慌てていました(初めての出産だったので、自分も立ち会ってくれた夫もこれが普通だと思っていた)
産後の子宮の戻りも悪く、普通の人よりも長い間下腹(子宮のあたり)がポコッとしていました。悪露も通常ならば1ヶ月位で止まりますが、私は2ヵ月以上かかってやっと止まりました。夏だったのでまだよかったですが、悪露が出ている間は入浴してはいけないのでシャワーで済ませていて、これが冬だったらと思うと少し嫌だと思います。
まとめ
妊娠出産と子宮筋腫のことをさらっと書いてきました。
お産当日のことは長くなるのでまた別に書こうと思います。
助産院からは、次の子が欲しくなったらしっかり検査をして子宮筋腫を見ていこうと言われています。
なので今は特に治療も観察もしていませんし、自覚症状もありません。
妊娠出産は十人十色です。
6時間ほどの安産でしたが、子宮筋腫の影響も多少受けたので、こういう人もいるんだ程度に思ってもらえればいいです。
また、記事の中でも書きましたが、多嚢胞性卵巣でもあったのでそこから妊娠した話もまた書いていけたらと思います。
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