桃農家が教える、美味しい桃の見分け方

雑記

だんだんと暑さがきつくなってくる頃、桃の季節が始まります。

アレルギーが起こりやすかったり、年齢を重ねると「昔は大好きだったのに、最近食べると体が痒くて……」なんて人も現れてきますが、桃が嫌いという人はいないくらい人気の果物ですよね。

でもちょっとお高いだけに、せっかくスーパーで買ってもあまり美味しくないとショック。

JAに出荷すれば糖度センサーがあるものの、農家さんたちが直接発送しているものはどうやって食べごろや美味しいものを見分けているのでしょう?

この記事では、桃について紹介しつつ、見ただけで美味しい桃がわかる方法をご紹介します!

桃とは?

桃はバラ科の植物で7~8月によく出回ります。
しかし品種によっては10月頃まであります。

産地ではない人にはあまり知られていない品種もありますが、それは桃が繊細な果物だからというのが理由の1つ。
とにかく輸送が大変です!

また、りんごなどは比較的一日中収穫できますが、桃は昔から「日が昇ったら触ってはいけない」と言われています。
そのため朝薄暗いうちから畑に行き、あまり暑くならないうちに収穫を終えます。
夕方採ることもありますが、いずれにせよ日中の暑い時間にはあまり収穫されません。

毎日短時間で作業しているので、どうしても一日の収穫量は限られます

他の夏野菜・果物との違い

中医学の世界には、その食品が体を冷やす性質なのか温める性質なのかという分類があります。

大雑把にいうと、暑い地域や夏が旬のものは体を冷やす性質を持ち、寒い地域や冬が旬のものは体を温める性質を持つことが多いです。
「夏のものは体を冷やすから、適度に食べる分にはいいけど食べ過ぎてはいけない」と聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

しかし桃は逆。夏が旬の果物ですが、性質は温性です。

そのため、他の夏野菜などで冷えてしまう体を温めてくれますよ!
ただし甘い果物なのでそういう意味では食べ過ぎはNGです。

美味しい桃の見分け方

桃は食べごろになると甘い桃の香りが強くなりますが、スーパーなどで売っているものはパックに詰められているので香りをかぐのは難しいですよね。

また、収穫した段階での熟し具合はヘタの部分を見ればわかりますが、売り物は確認できない場合も多いです。

そんなときは見える部分に果点があるかどうか、果点の範囲を確認しましょう!

果点のある桃

白い点々が果点です。
果点が多く、広範囲なほど甘い桃です。

可能なら見る部分

桃はあまり触らないほうがいいですが、パック詰めされていても熟度を簡単に確認できる場合がある部位を紹介します。

まだ未熟な桃は収穫のときに枝がついてきてしまうことがあります。
そのため右の写真のような感じになります。

一方、熟度がいい感じの桃は左のようにストロー状のものが付いていたりします。

あくまでも収穫した時の熟度なので、お店に並ぶ頃にはもう少し熟しているかと思います。

売られているものはキャップの付いたものも多いのでこちらは確認しにくいかもしれませんが……。

美味しい桃は割れ目のない面がきれいな弧を描きます。
左の桃はなめらかですよね。
ただ、割れ目側が少しいびつなのでもう少ししてから採ればより美味しかったかもしれません。

右の桃は割れ目とは反対側の面に少しくびれがあるので、左よりはまだ未熟です。
色はいいですが、日当たりの良い部分にあった場合もあります。

やってはいけないこと

桃はとにかく繊細な果物。
生産者もなるべく触らないように、触るときは優しくを心がけています。
柔らかい桃は特に、強く触った部分が柔らかくなってしまう「押せ」と呼ばれる状態になります。
枝に当たったり、運送中の衝撃でもなってしまいますが、やはり売り物をそんな状態にすると買う人に申し訳ないですよね。

まとめ

美味しい桃を見分けるのに比較的簡単な方法を紹介してきました。

箱買いした場合なんかは、ぜひ香りも嗅ぎながら美味しそうな桃から食べていってください。
香りを嗅ぐ際は、上から見える面は美味しい面なので、その反対であるヘタ側の香りを嗅いでみると、その桃が1個まるまる美味しいのか、ヘタ側はまだ若いのかが見分けられると思います。

なかなかお店の桃をいくつも買って試すことは難しいですが、果点だけでもわかるようになると便利です。
例えば3個パックの桃を買うときに、3つとも美味しいのか、1つは美味しいけど2つはまだ甘さが遠いのかなどがわかるようになります。

桃の季節は短いです。
ぜひ美味しい桃を食べてくださいね!

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